織物(おりもの)とは

こんにちは!
残暑が続いていますが、だんだんと秋の季節が近づいてきていますね。そろそろクールビズも終盤を迎えネクタイ姿のサラリーマンもちらほら・・・
今新商品の作製に向けいつにも増してネクタイを見ているのですが、改めてネクタイを眺めているとデザイン柄の中にさらに細かい線のような模様があることに気がつきました。
みなさんは気にされたことありますか?
なぜこのような模様があるのか気になり、以前加工所を見学させていただいたハタ屋さんに聞いてみました。

生地を織るには基本たて糸とよこ糸を交差させて織り上げていきます。糸が交差し上下に組み合わさることにより織り柄模様が出来上がるのです。これを組織と呼びます。
元々織物は「平織(ひらおり)」から始まり、組織の基本となります。機械や技術の進歩により様々な組織へと派生していきました。
ネクタイの代表的な組織には「人目(じんめ)織」「朱子(しゅす)織」「綾(あや)織」があり、それぞれ特徴があります。

<人目織>ネクタイで一番多く使われている組織です。色がきれいに出ること、耐久性に優れているのが特徴です。また、レップとも呼ばれています。

<朱子織>人目とほとんど変わりがないが、人目より凹凸感がないので色がよりきれいに出ます。光沢感がありフォーマルネクタイなどによく使われます。また、サテンとも呼ばれています。

<綾織>生地に対して45度の斜め線をきれいに出したいときに使用します。ネクタイでいうと縦または横に線が入っている状態です。

ネクタイ1本の中にも様々な組織が合わさっていることに今まで全く気づきませんでした。
ハタ屋さんは組織の特徴を生かしつつ、デザインをきれいにまとめるため試行錯誤しながら生地を織りあげているとも話を伺い、生地づくりの奥深さを感じました。

豆知識5作品目となり、今回でシリーズ1が完了となります。次回シリーズ2は冬頃に予定しています。お楽しみに!

関連するコンテンツ